日本ヴァイオリン

Carlo Giuseppe Testore 1695-1700

カルロ・ジュゼッペ・テストーレ1695-1700年製作

17世紀ミラノのテストーレファミリーの最初の一人であり、その中で最も優れた職人として知られています。

1660年にノヴァラに生まれ、1683年頃にミラノに移り、師であるジョバンニ・グランチーノとともに生涯に亘って数多くの作品を残しました。その作風には力強いキャラクターがあり、後世のグァルネリ・デルジェスに大きな影響を与えたと言われています。音質の優れた極めて実用性の高い楽器が多く、現在に至るまで数々の名だたる演奏家達に愛用されてきました。

1695年から1700年の間、テストーレの最も勢いのある時期に製作されたこのヴァイオリンは、その有機的なアーチからはアマティの影響が顕著に見受けられ、尖ったサウンドホールはグァルネリウスを彷彿とさせます。その音は、ソリストの弓の元では繊細な密度のある驚くほど力強い音色があり、遠くまで響かせる丸みを備えています。

製作地
イタリア ミラノ
カテゴリ
オールド