日本ヴァイオリン

Giuseppe Antonio Rocca 1841

ジュゼッペ・アントニオ・ロッカ1841年製

ジュゼッペ・アントニオ・ロッカはプレッセンダと並び19世紀イタリアにおける最も優れた作家の一人と言われています。
1807年、ジュゼッペ・ロッカはピエモンテのアルバ近くのランゲの丘にある小さな村、バルバレスコで生まれます。
1834年にはトリノに移り住み1838年までの間、名工プレッセンダより技術を学びました。
1827年にコレクターのルイジ•タリジオと親交を持ち、彼のコレクションである1716年製ストラディヴァリ「メシア」と1742年製グァルネリ"デルジェス"「アラール」を目の当たりにして、以降それらのコピーを製作し審美的、音響的に優れた作品を数多く残しました。
1844年と1846年にイタリア国内の展覧会において複数の賞を獲得しています。
ロッカの黄金期は 1838 年から 1855 年頃と言われており、その只中における1841年に製作されたこのヴァイオリンは彼の最も得意とした「メシア」のモデルが用いられ、他の製作者に見られる誇張が一切なく、精密に確実性を持って再現されています。また作家本人によるアンティーキングにより優美な外観を持っています。
その音質はとても力強く、見事に浸透と深さにおいて輝かしい成熟に達しており、 ソリストに求められる広い空間を満たす実力を備えています。

製作地
イタリア トリノ
カテゴリ
モダン