日本ヴァイオリン

World Network

ワールドネットワークを築くということは、単なる楽器の取引だけのことではありません。
楽器のこと、演奏者のこと、音楽のことを普段から何より大切に考え、演奏家、楽器所有者、楽器店との交流の中で実際に何を行ってきたかが世界的な信用に繋がります。「信頼関係そのものがワールドネットワーク」です。
日本ヴァイオリンは、40年間積み重ねてきた一切手を抜かない丁寧な仕事や、「東京ストラディヴァリウス フェスティバル2018」の実施等を通じて、ワールドネットワークの一員だと認められました。イギリスで発行されている世界的に権威のある雑誌「The Strad」では日本ヴァイオリンは“One of Asia’s leading stringed instrument dealers.”と評されています。

Günter Pichlerギュンター・ピヒラー

Conductor, Violinist, 1st violin player of Alban Berg Quartett指揮者、ヴァイオリニスト、アルバン・ベルク弦楽四重奏団・第1ヴァイオリン奏者

見識あるヴァイオリン・トレイダーであり、製作者である私の親友から、アジアで楽器を探すなら、ムーニー・中澤こと、中澤宗幸さん、と紹介されたことが始まりでした。
これまで私は、日本ヴァイオリンを通して、ピエトロ・グァルネリ、見事なプレッセンダ、そして完璧な逸品、ロッカの所有者となりました。日本ヴァイオリンの様に、素晴らしいコレクションに留まらず、ひとつひとつの楽器から最高の音色を引き出す力のある楽器店は、世界をみてもなかなか巡り合うことはできません。
その中でも、私が演奏した楽器の中で最も素晴らしいヴァイオリン、1717年製ストラディヴァリウスを演奏する機会を数年にわたりくださったのも日本ヴァイオリンです。あらためて心から感謝申し上げます。

Mayuko Kamio神尾真由子

Violinistヴァイオリニスト

3年前に宗次さんからストラドの「ルビノフ」をお借りしたのが、日本ヴァイオリンとのおつきあいの始まりです。日本ヴァイオリンで保管されていたので、調整が良くできていて、音量も申し分ない状態でした。毛替えもお願いして、大変音が出しやすくなりました。1年に1、2回メンテナンスをお願いしています。思うような音が出なくなるということはなく、いくらでも弾けるのですが、やはり汗をかいたりしますし、ニカワやニスがはがれることがありますから定期的に調整をお願いしています。
日本ヴァイオリンの楽器は100万円以下のモダン楽器でも音の響きが良く、演奏する国の治安によっては、安い楽器をお借りして持っていくこともあります。ストラドと同様というわけにはいきませんが、音量も充分で問題を感じたことはありません。

日本人は謙虚で、クラシック音楽の分野では日本は欧米に比べて遅れていると思っている方が多いのですが、クラシック音楽の広がり、教える先生のレベル、優れた楽器の数、メンテナンス・調整を行う職人の経験・質は日本が圧倒しています。日本ヴァイオリンに置いてある楽器は全て見事に調整されていますし、ストラドが常時8本も保管されているという楽器店はまずありません。調整を行うにしても、ヨーロッパでは大陸には大きな楽器店がありませんから、ロンドンに持って行くしかないのが現状です。工房によっては頼んでいないところを勝手にいじって、音質が変わってしまった上、驚くほど高額な請求をされることもあります。日本ヴァイオリンは良心的な値段で、安心して任せられます。

今後も日本を拠点に活動しますから、これからも日本ヴァイオリンにお世話になります。

Clive Gillinsonクライヴ・ギリンソン

The Executive and Artistic Director of Carnegie Hallカーネギーホール総支配人兼芸術監督

私の家族は何年も前から日本ヴァイオリンのことを聞いていました。というのも、日本のトップディーラーであり、世界でも5本の指に入るほどの素晴らしい楽器を、日本中、そして世界中の若いヴァイオリニストに貸し出していることは、長年にわたって誰もが知っていたからです。

TSF2018は私の音楽家としてのキャリアの中でもとても印象深いものでした。なぜなら、多くの若い人たちが列をなしているのを見たからです。博物館では、私が兄と妹とトリオを演奏したコンサートにも何千人もの人が集まっていました。彼らは歴史を見ようとします。そして、プリンセスがやってきて、これらの楽器を歴史的なマスターピースとして見てくれたことは、私たちにとって非常に特別なことなのです。日本で見た行列も忘れられません。

本当に素晴らしい展示会でした。

私たちは、おそらく5回はこの展覧会を見に行ったと思います。とても楽しかったですし、この世界をもっと身近なものにしてくれるものでした。
ここ10年か20年の間に起こったことは、昔の音楽家の多くが、ハイフェッツの時代からクライスラーの時代まで、音楽家が自分の楽器を買えるようになったことだと思います。彼らは十分な数のコンサートをこなし、楽器を買うだけのお金を手に入れていたのです。今日、それは良いことでもあり、悪いことでもあります。残念なことに、多くのミュージシャンがこのような素晴らしい楽器を手に入れることができないのです。日本ヴァイオリンは、このような楽器や素晴らしい宝物を所有する責任のある人を見つけ、さらにそれらを価値のある若いアーティストに貸すという、ある種のステップを踏み出したのだと思います。これは非常に重要なことであり、多くのディーラーや音楽家が実現したいと思っていても、できないことです。しかし、このようなことをするのは非常に難しいことです。なぜなら、これらの楽器を購入してくれる適切な顧客を見つけ、価値ある若い音楽家に貸し出すことは容易ではないからです。あなたがしたことは、これまでの常識を覆すものでした。あなたは過去40年間、この活動を続けてきました。このことは非常に誇りに思うべきことだと思います。

Fumiaki Miura三浦文彰

Violinistヴァイオリニスト

日本ヴァイオリンは世界に誇る弦楽器店です。
私は演奏家としてのキャリアが始まった頃に自分が本当に弾きたいと思える楽器を弾くことが出来ずに悩まされていました。
そんな時にご縁を頂き、宗次コレクションから素晴らしいグァダニーニを貸与して頂いた事が始まりで、これまで長いお付き合いをさせて頂いています。
とある日に弾いてみませんか?
と中澤社長から連絡を頂き、現在私が愛用しているストラディヴァリ、1704年製ex ヴィオッティと初めて出会いました。
最初に3つ音を弾いただけで恋に落ちました。
演奏家にとって、楽器は身体の一部の様なものであり、自分の声となります。まさに奇跡と言える瞬間でした。

常日頃、海外から仕入れられた様々な名器の試奏をさせて頂いたり、中澤社長とは名器の奥深いのお話しなどをさせて頂いており、終わりのない世界に感動しつつ、益々の日本ヴァイオリンの未来が楽しみでなりません。