この度、前澤友作氏からHIMARIさんへ、1717年製作の黄金期を代表するストラディヴァリウス「ハンマ」の貸与が実現いたしました（プレスリリース参照）。この「ハンマ」は、フリドリン・ハンマの美しいコレクションに名を連ね、黄金色のベースに鮮やかなオレンジレッドのニスであしらわれた素晴らしい作品です。特に、美しい柾目カエデで装飾された2枚の裏板や中心から緩やかに下りる中幅の顕著なフレームが特徴的であり、名演奏家たちからもその音質が称賛されています。

前澤氏は、楽器管理やメンテナンス、さらには音楽家との連携をトータルにサポートする日本ヴァイオリンソサエティにご加入いただいております。今回の貸与をサポートさせていただいた当社として、この貴重な楽器が才能豊かな若手アーティストに貸与されたことを大変嬉しく思います。「⽇本の若き才能の成⻑に貢献したい」という前澤氏の想いからこのような機会が生まれたことに深く感謝申し上げますとともに、HIMARIさんの益々のご活躍を心よりお祈り申し上げます。

この貸与は、世界的に著名なアルバン・ベルク弦楽四重奏団のギュンター・ピヒラー氏が「ハンマ」を演奏する機会があり、その音質を「天使の声を思わせる」と熱く語っていることからも、その重要性がうかがえます。さらに、名演奏家マキシム・ヴェンゲーロフが2016～2017年に「ハンマ」を演奏し、2017年にリリースしたアルバムでその音色を楽しめる事例も、この楽器の特別な地位を強調しています。