日本ヴァイオリン

Antonio Stradivari 1704 "Viotti"

アントニオ・ストラディヴァリ 1704年製 「ヴィオッティ」

ストラディヴァリウスの中でも、その名の由来となった偉大なヴァイオリニスト、ジョヴァンニ・バティスタ・ヴィオッティ(1755-1824)が生涯手放すことなく愛奏したことで知られる名器が、この1704年製「ヴィオッティ」です。

この楽器の歴史は、ヴィオッティ自身が最初のオーナーであったことから始まります。彼が亡くなった後、パリのホテル・ブイヨンで行われたオークションにおいて、スコットランドの地主フィンド・ギャスク家の子孫であるビショップとオリファントによって落札されました。1882年のシャルル・ユジェン・ガンの記録によると、その後ミュア氏の手に渡り、さらにその遺言執行人を経て、スコットランドのリース蒸留所のロバート・クロフォードとクロフォード・ベーカリーの御曹司、そしてロンドンの著名な楽器商ジョージ・ハートへと受け継がれました。

20世紀に入ると、王立工兵連隊の大佐であり著名なハリソン姉妹の父であるジョン・ハリソン、南アフリカの実業家ヨエル、英国サマーセットのコレクターであるロバート・A.・バワーなど、国境を越えて多くの収集家や愛好家のもとを旅します。1925年には米国のルドルフ・ウーリッツァー社代表ジェイ・C.・フリーマンがロンドンのジョン&アーサー・ベアから購入し、その後ヴァイオリン製作者エリック・ラックマンの手に渡りました。興味深いことに、ラックマンはこの「ヴィオッティ」を、楽器コレクターのアドルフ・シュタイナー・シュワイツァーが所有していた別のストラディヴァリウス「ウールハウス」と交換したと伝えられています。

アドルフの死後は楽器商ハンマ&カンパニーを経て、1932年にシュトゥットガルトの起業家アーサー・レインホルド・ウェバーが購入しました。ウェバーの同意のもと、1937年にクレモナで開催された「ストラディヴァリ200周年記念展」では、その歴史的な姿が展示されています。

数世紀にわたる旅を経て、2009年に日本ヴァイオリンを通じて宗次コレクションの一つとなりました。近年では世界的に活躍するヴァイオリニスト三浦文彰氏が使用し、その音色は現代の聴衆を魅了した。

製作地
クレモナ